葬儀のみで使用する言葉ではなく、結婚式で着る白無垢なども白装束の一種です。
葬儀にて故人に白装束を着用させるのは、お遍路で着る巡礼服が由来とされています。
お坊さんが悟りを開く旅(お遍路)と死後の旅は同じという考えから、故人も白装束
を着るようになったというのが一説です。
死装束は故人に着せる衣装全般を指します。
三角の布を頭につけて白い着物を着たイメージをすると思いますが
あの服装が死装束です。
死装束で「白」を連想するのには、古くからの思想が関係するといわれています。
「白」は「死」を意味しており、生前のけがれをなくして死後の世界へ旅立てるよう
にと願いを込めることから、死装束として白色の衣装が選ばれるようになりました。
死装束の色
「死装束は白」というイメージを持つ方も多いでしょう。
日本は古くから、紅白という色を特別視してきました。
「紅」は生を、「白」は死の象徴とも考えられるため、
故人は白の衣装を身にまとうようになったとも言われています。
白は神聖な色であり、汚れを落としたきれいな状態で旅立ってほしいという
思いも込められているでしょう。
死装束には、衣装だけでなく装具などの付属品も含まれ、
さまざまな種類があります。主な物は以下の6種類です。
・笠
浄土への旅の間に、日差しや雨から頭を守るためにかぶります。
・杖
浄土への旅の途中、倒れたり転んだりしないよう、歩きやすくするために使われます。
・手甲(てこう・てっこう)
寒さ、日差し、外傷などから、腕から手の甲にかけて保護する装具です。
・脚絆、わらじ、白足袋
脚絆は足を保護する装具です。
わらじと白足袋は、浄土までの長い距離の旅を無事に歩いて行けるようにと
願ってはかせます。
・頭陀袋(ずだぶくろ)
旅に必要な荷物を入れるための、首にかける小物入れです。
・三角頭巾
頭に着用する三角形の布です。三角頭巾を着用する理由には魔除け、閻魔様に
お目通りするための正装、高位の冠、再生の意味などさまざまな説がありま
す。
・六文銭(ろくもんせん)
三途の川を渡るために必要なお金が「六文銭」であり、1文硬貨を6枚持たせるのが
通例です。頭陀袋に入れられますが、金属製の硬貨は火葬炉を傷めてしまうため、
現在では紙に印刷した六文銭が使われます。
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